なぜアイダーダウンは高価なのか？
これはアイスランドダウンによく寄せられる質問です。一見同じように見える2つの羽毛布団を並べて見たときに、なぜアイダーダウンを使用した羽毛布団が他の羽毛布団の何倍もの値段になるのか？
この質問にはいくつかの答えがありますが、第一の理由は供給です。
アイダーダウンの年間生産量は4,000 kg
平くいえばトラック一台分。それが全世界での生産量です。アイダーダウンは、金（34万kg）、プラチナ（16万kg）、ダイヤモンド（2万8,000kg）の合計よりも何倍も少ないのです。そして全世界の75％（3,000kg）が、ここアイスランドで生産されています。
世界で最も貴重な天然資源と同じく、アイダーダウン価格がプレミア級であるのは、巣の発見、ダウンの採取、そして加工の難しさに起因しています。
持続可能、アイスランドの地元で採取
アイダーダウンは、子育てを終えてもぬけの空になる巣から丹念に採取されます。1kgのアイダーダウンを作るためには、約50〜70個の巣が必要で、そのための手作業が何十時間も費やされます。
アヒルやガチョウの羽毛は、食肉産業の副産物や非人道的な方法で収集されますが、アイダーダウンは鳥たちが営巣した後に自発的に残したものです。地球上で最も倫理的で持続可能なダウンの供給源がアイダーダックです。
人里離れ大自然に囲まれた山間部のフィヨルドや河口などの自然環境の中から、当社のダウンはやってきます。そこにはアイダーダックの特別保護区があり、そこで羽毛を採取するのです。鳥に優しく、周囲の環境もクリーンでピュアです。
実際この鳥は保護する必要があり、1847年からアイスランド政府がこの鳥の保護を法律で設定し、そのためアイスランド政府はアイダーダウン検査官を任命し、アイダーダウンがサスティナブルな環境で採取され、品質の高いものであることを保証する証明書を発行しています。
寝具に最適なユニークな特徴
アイダーダウンには驚異的な物理的特性があり、最高級のホワイトグースダウンを凌ぐ世界最高級の寝具として知られています。
アイダーダウンの暖かさ、柔軟性、断熱性、通気性、温度調節機能を合成素材で再現しようと、世界のメーカーが幾度も試行錯誤を繰り返してきました。しかし、今のところ誰もそれに成功はしていません。
柔軟性 - グースダウンとは異なり、アイダーダウンには羽根（羽毛の硬い部分）がありません。真にやわらかいのです。アイダーダウンの小さな塊を拳で握ると、ほわっとした温かさを感じることができます。また、驚くほど軽量なのも特徴です。
断熱性 - 市販されているダックダウンやグースダウンにはほとんど、断熱性の低い通常の羽毛（そして硬くて不快な羽毛）が何パーセントか含まれています。実際、最高品質のホワイトグースダウンでさえ、重量比で10～25％の羽毛が含まれています。アイダーダウンはフェザーを1％未満しか含みません。アイダーダウンは、何百本もの小さな糸が絡み合い、保温性の高いポケットを形成しています。
温度調節機能 - 外気が暖かいときには、アイダーダウンを圧縮して保温性を低めに保ち、身体を涼しく保ちます。外が寒いときには膨張し、前述のような心地よい断熱ポケットを作り暖かさを保ちます。このようにどんな天候でも、アイダーダウンの羽毛布団は使う人を適温に保ってくれるのです。
弾力性 - アイダーダウンは何十年にもわたってその素晴らしい物理的特性を維持します。何度圧縮しても、元の形に戻り、以前の体積を維持することができます。これは、独特の弾力性、硬い軸が全くないこと、そしてミクロの繊維の絡まりをしっかりと織り込んでいる凝集力によるものです。
千年の伝統に培われた手仕事
アイスランディック・ダウン社の羽毛布団、掛け布団、枕は、希少性や原材料の特徴に加え、独自の製造方法により価値の高いものになっています。
アイスランディック・ダウンの製品は、一度に何千枚もの羽毛布団を大量生産するのではなく、先祖の足跡をたどりながら、一枚ずつ現地でお仕立ていたします。そのため、細部に至るまで最高の品質が保証できるのです。また、お客様一人ひとりのご要望やお好みに合わせたオーダーメイドの寝具をお届けすることができます。もちろん、その分、工業規模の生産では避けられない人件費などのコストはかかります。
また、アイスランド政府からの品質証明書が発行され、この羽布団は標準的なお手入れさえしていれば、50年以上ご使用いただくことができます。初期投資としては普通のお布団より高いかもしれませんが、生涯にわたって美しい眠りを手に入れることのできる、価値の高い投資であると信じています。
アイダーダウンの価格がまだ気になりますか？
アイダーダウンのユニークな物理的特性、アイスランディック・ダウン社の製造方法、アイダーダウンと他のダウンとの倫理的・持続可能性に関する考察等、疑問やご質問等、ご不明な点がございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。