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アイダーダウンが至高の寝具である5つの理由

9世紀に丸田舟でアイスランドに到着した北欧の入植者から、バッキンガム宮殿の王族まで、アイダーダウン(アイダー鴨の羽毛)は自然界の最高峰寝具として世界中で愛されてきました。

アイダーダウンが高額なのは、象牙、貴金属、宝石、希少な天然素材と同じく、収集や加工に人手や時間が多く費やされているからです。

ダウンの生産量は年間約4000kgで、とても希少なものです。そこから作ることができるのは、羽毛布団約5000〜7000枚程度です。

アイダーダウンは子育てが終わったアイダーダックの巣から、丹念に手作業で採取されます。1kgの羽毛を採取するために必要なのは、約50〜70個分の巣に残された素材が必要です。

そして羽毛は希少な素材であることに加えて驚異的な物理的特性があり、世界で最も高級な寝具として知られているのです。

アイダーダウンのような驚異の暖かさ、柔らかさ、保温性、通気性、温度調節機能を持つ素材を、繊維製造会社は何度となく合成素材で再現しようと試みています。しかし、今のところ成功していません。

前置きが長くなりましたが、アイダーダウンが高級羽毛布団市場で最も価値が高い5つの理由は、以下の通りです。

1. 自然界に存在する最高峰の保温力 

Hands with eiderdown

アイダーダウン(羽毛)の持ち主であるアイダー鴨は、1年のうち10ヶ月間を氷のように冷たい海で生活しています。そのため、体温を守る密度の高い羽毛が生命線であり、それは生死の分かれ目とも言えるほど大切なものです。産卵のために陸地に戻るアイダーダックは、この羽毛を巣に敷き詰めることで卵を気温の低いアイスランドの環境から守るのです。

では、なぜアイダーダウンは断熱性に優れているのでしょうか?アイダーダウンは、普通の羽のような真ん中に一本の軸がある硬い構造ではなく、ふわふわの毛の部分のみが絡まりあっているのです。何百本もの小さなミクロの糸が絡み合い、暖かい空気を含んだ断熱性の高いポケットを作り出してい流のです。

市場に出回るほとんどのダックダウンやグースダウンには、保温性の低い通常の羽毛や、硬くて手触りのよくない部分がある程度の割合で含まれています。実際、最高品質のホワイトグースダウンでも、重量比で10~25%の羽毛が含まれているのが現実です。 また、アヒルは生後6~7週間で、ガチョウの場合は生後8~9ヶ月という早い時期に羽毛を抜かれます。またグースダウンの品質は2~3歳でピークに達すると、あとは品質が落ちていくばかりです。

その点アイダーダウンは、軸のある羽毛の含有量が1%未満の純粋で贅沢なダウンです(100%といってもいいほど、細かく丁寧にそのような羽は取り除いています)。また、自然の中で自由に生活している鳥から採取されているため、本来の生命力に溢れた健康で自然な羽毛を身につけています。

興味深いと思いませんか?あなたの羽毛布団になった素材を提供してくれた鳥たちが、まだ元気に生存している可能性があるのです!

2. 魔法のような体温調節機能

外気が暖かな時には、アイダーのダウンは小さくなって断熱性を低下させ、布団が熱く感じすぎないよう温度調節をしてくれます。逆に外が寒くなると、羽毛は膨張して多くの空気を含ませることにより断熱性、保温性の高いダウン・ポケットを作ります。つまり、外気の温度に左右されず、アイダーダウンの羽毛布団はみなさんを適切な温度に保つことができるのです。

冬の毛布と夏のシーツの間でイライラした経験は誰にでもあるでしょう。特に春と秋の季節の変わり目には、夜になると必ずといっていいほど、少し寒すぎたり、少し汗ばんだりするものです。アイダーダウンの羽毛布団は、そんな悩みを一挙に解決してくれるのです。その上、お好みに合わせて3種類のダウン充填量(ライト、ミディアム、ウォーム)をご用意しています。

3. 文字どおり羽よりも軽く柔らかく

Young woman blowing on down

アイダーダウンにはクイル(羽毛の硬い部分)がないため、この上ない独特の柔らかさがあります。小さなアイダーダウンの塊を握り締めると、その暖かさに驚かれることでしょう。そしてその手を開くと、ポンと一瞬にして10倍の大きさに膨らみます。楽しいので、機会があればぜひ一度やってみてください!

百聞は一見に如かずで、体験しないと分かりにくいかもしれませんが、「雲を抱いているような」とか「別世界のような」という表現がぴったりです。それでも羽毛布団の魅力をお伝えするには十分でなく、アイダーダウンの驚くべき特性は続きます。

4. 圧縮されにくく、つぶれにくい

よく見かける市販の羽毛布団は、年月が経つほど劣化していきます。使っているうちに、ダウンやフェザーがつぶれて固まったり、羽毛が偏ることがあります。また、購入時のようなふんわりとしたボリューム感がなくなり、夜の暖かさも薄れてくるかもしれません。

その点でもアイダーダウンは、日頃から簡単なお手入れをしていただければ、その素晴らしい物理的特性を何十年間も維持することができます。繰り返し何度圧縮されても、購入時のふわふわ感、まとまり、ボリュームを保ちます。これは独特の弾力性や、硬い部分が全くないこと、微細な繊維の絡み合いをしっかりと保る結束力の高さによるものです。

5. アイスランド産のアイダーダウンは100%サステイナブルで鳥の愛護を保証

アイダーダックとアイスランド人の不思議な共生関係は、1000年以上前から続いています。春になるとアイダーの養殖農家は、天敵であるキツネやミンク、カモメなどから鳥の巣を守るため、サンクチュアリ(聖域・保護地区)を作ります。鳥たちはそんなサンクチュアリの居心地を求めてか、毎年同じ農場(さらには同じ巣)に戻ってきて、養殖農家の人々に慣れ親しんでいきます。

鳥たちはサンクチュアリ内に巣を持ち、そこに貴重な羽毛を敷き詰めて卵を暖めるのです。そして、卵が孵化して親子が海に戻る時、鳥は巣に羽毛を残していきます。なので、アイスランドのアイダーダックは鳥を天敵から守ることはしても、決して鳥を傷つけることはありません。他のダウン素材とは違い、鳥を傷つけたり苦しめたりということは一切ないのです

当社を含むアイスランドのアイダーダック・サンクチュアリのほとんどは、人里離れた山岳地帯のフィヨルドや河口など、世界有数の素晴らしい大自然に恵まれた環境にあります。アイダーダウンは美しく汚れのない環境に育まれた、純粋無垢な素材なのです。

アイスランドのアイダーダウンについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。